社長ブログ No.38 手抜き工事の定義とは?

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。
今回のコラムは「手抜き工事の定義」についてお話させて頂きます。
年に数回ですが、弊社のホームページの問い合わせフォームに
「他社で塗装工事をしたが、手抜き工事が心配なので見てほしい」
と言ったご相談が届きます。
自社の工事の施工品質管理はしっかり行っていますが、他社様の工事にまで口を出すつもりはありませんので、その手抜き工事とやらが、工事中なのであれば基本的に対応が出来ませんと、お断りしています。
しかし、工事完了後の場合や、工事中でもとても強くお悩みの場合などは、確認に伺うことがあります。
実際に見させて頂くと、トーシンリフォームの基準で言うところの、手抜き工事と言わざるを得ない仕上がりが散見されます。
しかしながら、トーシンリフォームの基準では手抜き工事と言わざるを得ない仕上がりが、本当に手抜き工事であるのかは不明です。
一生懸命に心を込めてやっても、醜く汚い仕上げしか出来ない職人もいるかもしれません。
親切で真面目で一生懸命な職人でも、技術不足による不適切な仕上がりもあるという事です。
つまり、作業に対して手を抜いてはおらず、全力で向き合った結果が、トーシンリフォームでいうところの手抜き工事に該当してしまう可能性あるという事です。
トーシンリフォームの100点と他社様の100点が同じ仕上がりとは限らないという事です。
他社様にとっては完璧な仕事である100点が、トーシンリフォームの基準では50点かもしれないと考える事が出来ます。
当然、逆のパターンで、トーシンリフォームの100点が、他社様の基準では合格点に達しないという事もあるかもしれません。
各々の塗装会社によって塗装工事の目指す高みの違いがあるでしょうから、仕方がありませんが、目指す仕上がりに違いがある、この事は発注者である建物の持ち主も知っておかなければなりません。
例えば
こちらの画像の外壁です。

外壁塗装後、数年でかなり汚れていますが、問題は汚れではなく、目地のコーキングの汚さです。
トーシンリフォームの仕事であれば、

コーキングはこの程度には綺麗に仕上げようと考えます。
(コーキングの仕上がりが見えやすいように工事中の写真を掲載しております。)
こちらの事例は、天井の白い塗料が外壁にはみ出してしまっています。

信じられない事に、この状態で完了なんだそうです。
外壁にも塗りムラや色ムラが確認できます。
お客様は、職人さんが真面目な方で一生懸命にやってくれたと褒めておられましたが、同じプロの職人としては疑問を抱いてしまいます。
トーシンリフォームの仕事ならば、

天井の塗料は外壁側にはみ出さずに、真っ直ぐな色分けで仕上げています。
こんな事は当たり前ですが、その当たり前さえできない業者さんもいるという事です。
こちらは、通気口のネットを塗料で埋めてしまっています。

これでは通気性が確保出来ません。
こちらは、窓回りのコーキングが汚いにも程がある仕上がり。

しかも、水切りの下側の必要な部分にコーキングがされていません。
これでは不具合が生じてしまいます。
こちらは、屋上に塗られたグレーの塗料が透けてしまっている様子です。

塗装から5年ほどでこの状態は問題だと思います。
こちらは塗装から1年で膨れてしまった塗膜です。

業者は、下地が原因で手抜き工事ではないと主張しており、手直しに応じてくれないそうです。
このように、手抜き工事をしている自覚がなく、真面目に一生懸命に残念な工事をする業者さんもいるという事です。
工事の仕上がりを左右する為に見極めるべきは、目標とする工事の完成形が高い水準に設定されているかどうかです。
現実的な話として、どんなに高い目標があっても、全ての工事で100点は出せません。
合格点が80点ならば、平均点は90点といったところだと思います。
ですので、より高い水準を目指して工事を行っている業者に工事を任せると言うことが必要かと思います。

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール

- 株式会社トーシンリフォーム 代表
-
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。
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