スタッフブログ

付帯部（ふたいぶ）とは

建物はいろいろな部材を使って作られていますが、付帯部とは、建物の外壁・屋根以外の細かい部分の事を言います。

写真は代表的な付帯部ふたいぶですが、この他にも細かい付帯部は存在します。

お見積書に「付帯部」という記載しかなかったら、実際にどこが塗装されるかわかりませんので、しっかり確認しておくことが重要です。

塗装やメンテナンスをお勧めする付帯部

破風板（はふいた）・鼻隠し（はなかくし）

破風と鼻隠しは同じような位置に存在しますが、雨樋の有無により呼び方が変わります。

雨樋が設置されていない方の板のことを「破風板」、雨樋が設置されている方の板のことを「鼻隠し」と呼びますが、役割はほぼ同じで統一して「破風板」と呼ばれることも多いです。

破風板・鼻隠しは、常に風雨に晒され痛みやすい部分でもありますので、耐久性と防水性などを保つために塗装をお勧めします。

軒天（のきてん）

地上から見上げた時に見える天井部分を軒天と言い、全体的な印象が明るく見えるように白などの明るい色で塗られていることが多い部分です。

屋根や外壁のように、雨水や紫外線を直接浴びているわけではありませんが、経年劣化により汚れが付着したり色が褪せたりしてきますので、塗装する事をお勧めします。

水切り板金（みずきりばんきん）

水切り板金とは、外壁と土台基礎の間に取り付けられている金物のことを言い、基礎に雨水が直接当たることを防ぎ、床下への漏水を防ぐ役割があります。

水切り板金は非常に薄い材料ですので、サビや傷などを放置していると穴が空いてしまいますので、塗装する事をお勧めします。

雨樋（あまどい）

雨樋は、屋根から伝わる雨水をうけて地上へ流すための部材です。

一般的には金属やプラスチック製でできていて、雨水を建物から遠ざけ地面に集めることで建物を保護する役割があります。

雨樋は思っているよりも美観や建物の外観にも影響を与えますので、塗装する事をお勧めします。

雨戸（あまど）・戸袋（とぶくろ）

雨戸は、雨風から建物を守る、遮熱・遮光効果、防犯などの役割があります。

建材の保護や仕上がりの美観に影響しますので、雨戸・戸袋（雨戸をしまっておく所）は、塗装する事をお勧めします。

シャッターボックス（シャッターの塗装はお勧めしません）

雨戸・戸袋と同様、建材の保護や仕上がりの美観に影響しますので、シャッターボックス（シャッターをしまっておく所）は、塗装する事をお勧めします。

しかし、シャッターの塗装はお勧めしません。

シャッターは、シャッターボックスに折りたたまれた状態で収納されるので、塗装をしても剥がれてしまいますし、塗装した分の厚みが付くことで、故障の原因になる事もありますので、塗装する事はお勧めしません。

幕板（まくいた）

幕板とは、主に1階部分と2階部分の境目の仕切りの板のことを言います。

多くの場合、幕板は美観が主な役割ですので、外壁塗装をする時には塗装する事をお勧めします。

その他の付帯部

庇（ひさし）

玄関ドア

ベランダ

換気扇フード

門扉・塀

付帯部の塗装の方法は、吹き付け、ローラー塗り、刷毛塗りなどがありますが、素材や劣化具合などにより塗装方法や塗料が変わります。

この他にも「付帯部」と言われる部分はたくさんあり、すべての付帯部の塗装が必要なのではなく、どの付帯部がどのくらい劣化しているか、外壁が綺麗に仕上がった時の美観に関わる付帯部はどの部分なのか、などを考え付帯部の塗装をご提案させていただいています。

ご自身でも仕上がりをイメージして、塗ってほしい付帯部がある場合には、お見積りの段階で業者に伝えておくと良いでしょう。

まとめ

付帯部の多くは、必ずしも塗装をしなければならないと言う訳ではありませんが、建物の美観を含めた性能をより良い状態で保つためには、外壁塗装と合わせて塗装する事が良いでしょう。

また、工事を依頼する時には、適切なアドバイスをもらいながら、塗装する場所をしっかり確認する事が大切だと思います。

ご質問やお見積りのご依頼は、お気軽にご連絡ください。