[雨漏り調査]1階の天井に雨漏り、雨水侵入箇所は「ベランダ窓周辺の外壁!」
こんにちは雨漏り110番相模原店のトーシンリフォームです。
今回の雨漏り事例は、1階の天井の雨漏りです。
なかなか止まらない雨漏りにお困りで、この度トーシンリフオームにご相談いただきました。
塗装業者や工務店などで3回雨漏りの修理をしましたが、雨漏りが止まらなかったそうです。
結果からお伝えすると雨水侵入箇所は、ベランダ窓周辺の外壁でした。
では、雨漏り調査の様子を見ていきましょう。
検査者 田中徹正(雨漏り診断士)他2名
実施方法 散水及び赤外線カメラ診断
雨漏り発生時の室内天井(1階天井)
目視でも雨漏りが確認できます。
赤外線カメラの紫色に写っているのが雨漏り(低温度)です。
散水調査前の室内天井
後日、雨漏りが発生していない状態で調査を始めます。
雨漏り調査
散水箇所1 ベランダ床面
排水溝を意図的に詰まらせて水張りし、ベランダに水を溜め床面からの雨漏りが無いか確認します。
雨漏りは起こりませんでした。
散水箇所2 ベランダ床面 立ち上がり 入角
※入角とは、壁・板などが出会う所の内側の隅を言います。
雨漏りは起こりませんでした。
散水箇所1と2の結果から、ベランダ防水からの雨漏りの可能性は低いと推測されます。
散水箇所3 散水箇所2の少し上、水切り板金と外壁とサッシの取り合い
※取り合いとは、異なる構造物が出会う接合部分のこと、またはその接合部分における処置のことを言います。
雨漏りは起こりませんでした。
雨漏り箇所4 ベランダ掃き出し窓の左側
雨漏りが発生しました。
散水箇所5 ランダ掃き出し窓の左側
外壁入角をエアコンパテで仮防水し、サッシに水が掛からない状態で確認します。
雨漏りが発生しました。
散水箇所4と比べ、雨水の浸出量が減りました。
散水箇所6 ベランダ掃き出し窓の左側外壁
外壁の目地をエアコンパテで仮防水し確認します。
雨漏りが発生しました。
散水箇所4と比べ、雨水の浸出量が減りました。
散水箇所7 ベランダ掃き出し窓上側の外壁
散水箇所6部分にビニールで養生をし確認します。
雨漏りが発生しました。
雨水の浸出量はごく少量に減少しました。
散水箇所4~7の結果から
散水箇所4~7の結果から、ベランダ窓周辺の外壁取り合い部分から雨漏りが発生している、と考えられます。
しかし、掃き出し窓に水が掛からない状態での散水(5と7)でも、軽度な雨水浸入が確認出来た事から、外壁の裏側に何らかの雨仕舞上の問題が発生していると推測する事が出来ます。
散水調査の結果と対策
雨水の侵入箇所はベランダ窓周辺の外壁です。
内部の防水紙と防水テープなどの納めに問題があると考えられます。
外壁内部の補修が必要ですので、結果的に部分的な外壁の張り替えは必須と考えます。
ベランダの防水は防水処置の必要はありません。
調査の結果、外壁の張り替えと外壁内側の防止処置が必要という事がわかりました。
今まで多数の業者が、表面的な防水処置を繰り返してきましたが、外装内部の防水紙に問題があったので、コーキングやベランダ塗装では雨漏りが止まらなかったとう事でした。
その後工事のご依頼をいただき、雨漏り部分の外壁の張り替えと内側の防水処置をしました。
少し大掛かりな工事になりましたが、無事に雨漏りを止めることができました。
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