社長ブログ No.27 「塗装工事の相見積り」について

 

トーシンリフォーム代表 田中徹正

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。

今回のコラムは、「塗装工事の相見積り」についてお話をさせて頂きます。

色々なホームページなどで、「塗装工事の時には3社相見積りを取りましょう!」などとうたわれています。

この相見積りとは何かをご説明させて頂きますと、外壁塗装工事を数社の業者に相談し、見積りを出させて、その見積りの内容を比較検討する行為とお考え下さい。

私も、3社程度からの相見積りを取る事は良い事だと思っていますが、相見積りを取る理由をしっかりとお考えになった事がございますか?

多くの人は、その工事の相場を知る為に相見積りを取るようです。

つまり、ぼったくられない為に、適正な金額で工事をする為に見積り額を比較するという事です。

これは、確かに一つの正解かもしれませんが、私が考える相見積りを数社から取るべき理由とは異なります。

私が考える相見積りを数社から取るべき理由は、提案された工事が適切かどうかを判断する為です。

例えばこの屋根材をご覧ください。

これは、エコシンプルという塗装に不向きな屋根材です。しかも、部分的に割れた箇所をアスファルトシングルで不適切な修繕をしています。現状では雨漏りはしていません。

このお宅のオーナーは、4社に相見積りを依頼して、結果として弊社に工事をご依頼下さいました。

決め手は、塗装ではなく、屋根工事を提案してきたのが弊社だけだったからだそうです。

弊社以外の他の3社は、雨漏りしていないから、塗装で大丈夫と言っていたそうです。

次のケースは、玄関庇の天井に軽度の雨漏りを起こしていたお宅の写真です。

左が施工前で、右が施工途中の写真です。(茶色い板金を取り付けてある)

左は、片棟板金が取り付けるべき箇所に、ケラバ板金が取り付けられています。

言葉で説明することは、少々困難ですが、確実に屋根スレートの下に雨水が回ってしまう形状です。

工事の際には、片棟板金を被せるように取り付けました。

この作業で玄関庇の雨漏りは解消しています。

このお宅のオーナーは3社からお見積りを取り、玄関庇の雨漏りに唯一気が付いて、修繕方法も提案した弊社に工事をご依頼下さいました。

最後にもう1例ですが、屋根材が非常に珍しいモニエル瓦のNEWシャプレのお宅です。

こちらのケースでは、屋根材や建物の不具合の見極め以前の話があります。

このお宅のオーナーは、地元で直接施工をしている塗装店8社へ問い合わせをしたそうです。

その8社と電話で話し、内5社は電話の話の内容で見積もり依頼の必要なしと判断し、3社に自宅を見せて、見積りを取ったそうです。

結局、弊社が工事をさせて頂きましたが、決め手となったのは、屋根がモニエル瓦の一種であるNEWシャプレだと見抜いた事と、雨樋がアルガーというアルミ製の雨樋で、部分的な交換が非常に困難である為、注意が必要である事を理解していた事です。

以上の例からお分かりいただけたように、相見積りとは、金額の比較の為ではなく、塗装業者としての知識など力量を比べる為にするべきであると考えます。

相見積りを取った業者が、同程度に良い業者であった場合には、価格比較も宜しいかと思いますが、まずは品質を念頭に置くことが重要かと思います。

トーシンリフォーム代表 田中徹正

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

田中 徹正
田中 徹正株式会社トーシンリフォーム 代表
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。

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