社長ブログ NO.12
塗料の耐候性の表記について
こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。
今回のコラムは、塗料の技術的な考察をしていきたいと思います。
「塗料の耐候性の表記」についてお話をさせて頂きます。
塗料の耐久年数は、各メーカーの塗料のカタログ等に記載がされていますが、改めて耐候性について考えてみたいと思います。
耐用年数について
最初に2つ例を挙げます。
A社の塗料の期待耐用年数が12年で、B社の塗料の期待耐用年数10年ならば、A社の12年の塗料が優れているのか?
A社の塗料の暴露試験後の光沢保持率が85%で、B社の塗料の暴露試験後の光沢保持率が82%であった場合、A社の85%の塗料の性能が上なのか?
普通に考えれば、両方ともにA社の塗料が優れているという事になりますが、不思議なことに、必ずしもA社の塗料が優れているという事にはなりません。
A社とB社が、似たような条件での試験をしていたとしても、まったく同じ条件ではありません。
さらには、塗料メーカーには色々な思惑があり、塗料の品質をPRすることを優先とした試験結果を公表する事もあれば、実際の性能を優先して公表する場合もあります。
名前の知れ渡った塗料メーカー以外の、いわゆるベンチャー企業製の塗料の場合は、実際の性能よりも高い性能に見せかけて、販売をすることも多くみられます。
こういう表現の差は、大手メーカーでも存在します。
さすがに、この場でメーカー名は公表できませんが、某有名メーカーは実際の性能よりも高く表現をして販売する傾向にあると思います。
こんな事もあります
余談とはなりますが、このような面白い(納得のいかない)話があります。
12年前に弊社で塗装工事をさせて頂いたお宅がありまして、そのお宅はC社の「○○ウレタン」という塗料で塗装をしました。
「○○ウレタン」の耐久年数は12年でしたので、12年経過して再塗装を検討されたという訳です。
今回の塗装も前回と同じ、12年耐久の「○○ウレタン」で塗装をして下さいと言われたのですが、その「○○ウレタン」は6~8年耐久の塗料に格下げされていました。
結局、12年耐久の「○○シリコン」にて塗装をさせて頂いたのですが、これって、おかしな話ですよね。
この「○○ウレタン」の塗料メーカーは、大手メーカーですが、実際の塗料の性能よりも高く表現して販売をする傾向にあるメーカーです。
そのメーカーの塗料に問題があるわけではないのですが、塗料メーカーの売り出し方法によって、耐久年数などというものは大きく上下します。
こういう事から考えても、年数の表記だけを見て、塗料の評価を下すことはできないという事です。
ではどうすればよいか?
答えは簡単です。
識が豊富で、正義感のある業者さんに相談すればよいのです。
例えば、弊社のような会社ですね (#^^#)
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール
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株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。
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