社長ブログ No.35 コロナ禍前とコロナ禍後の工事金額の比較

トーシンリフォーム代表 田中徹正

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。

今回のコラムは、今回は工事の金額に関するテーマですが、コロナ禍前とコロナ禍後の工事金額の比較をさせて頂きます。

コロナ=新型コロナウィルス感染症ですが、百も承知かと思いますので、コロナの説明は省かせて頂きます。

コロナが日本で蔓延し始めたのは、2020年1月からです。
現在は2025年3月ですから、5年経過した事になります。

さて、このコロナの影響ですが、我々、建築業界にも大きな影響を与えました。

その一つが仕入れ価格高騰による工事金額の値上げです。

工事金額が高くなる = 工事店の売り上げ上昇 = 工事店が儲かる

という図式にはなりません。

原材料の高騰によって、工事金額を値上げせざるを得なくなっただけなので、工事完了後に工事店に残る利益に差はありません。

値上げをしていても工事店が得をしているわけではないのです。

コロナ禍からの5年間で、塗料ですと、30%ほどの値上げがされています。

平均的な4LDK位の一般住宅の外壁と屋根のシリコン塗装を120万円と仮定します。

120万円の塗装工事の塗料代金を20%くらいですので、塗料代金は24万円と考えられます。

その、24万円の塗料代金が30%値上げしたとしたら、工事代金を、約7万円値上げしなければならい事になります。

さらに、車両の移動の為のガソリン代、廃棄物処分代などを含めると、ざっと10万円ほどの値上げがされた事になりますので、120万円が130万円になったという事になります。

この値上げは、高価格帯の塗料になると、さらに値上げ幅が大きくなります。
フッ素塗料などの高価格帯の塗料の場合は、高い塗料が30%値上げされることになりますので、1物件あたりの施工金額では、15~20万円ほどの値上げになってしまうと思います。

様々な物が値上げとなっており、家計への影響も大きいのは重々承知しておりますが、仕入れ価格の高騰は工事費に反映せざるを得ませんので、ご理解を頂ければ幸いです。

次にお伝えしますのは、屋根工事についてです。

実は屋根工事は、とんでもない値上げとなってしまっています。

最も大きな値上げは木材関係です。

例えば、屋根の下地に使用する12mmの針葉樹合板、いわゆるベニヤ板ですが、コロナ禍前には、1枚1000円程度で購入出来ていたのが、現在では3000円で販売されています。

1枚2000円アップというのは、かなり強烈な値上げです。

屋根の葺き替え工事を行う場合に、針葉樹合板は必須となります。
例えば、50枚使用するとなると、50枚×2000円となり、ベニヤ板単体で10万円が値上げとなってしまいます。

さらに、産業廃棄物の処分費も30%ほど値上がりしております。

平均的な4LDK位の一般住宅で、屋根面積が80㎡で、スレート屋根とした場合、コロナ過前の廃材処分費は20万円だったのが、現在では26万円ほどかかりますので、6万円が値上げとなってしまいます。

最後に、最も大きいのが屋根材の値上げです。

50%以上は値上げしてしまっています。

平均的な4LDK位の一般住宅で、屋根面積が80㎡とした場合に、ガルバリウム鋼板屋根で屋根工事を行うとした場合、コロナ禍前は40万円で仕入れられていたものが、現在では60万円くらいになってしまっていますので、20万円位は値上げとなってしまっています。

他にも、防水紙や釘などの雑品や燃料代なども合計しますと、
屋根の葺き替え工事で40万円以上、カバー工法の場合で20万円以上、といった値上げとなってしまっています。

我々、工事店としては、工事の質を落とさない範囲で、建材のメーカーを変更したり、仕入れ元と交渉をしたり、値上げ前にまとめて購入したりと、出来る限りの価格据え置きを目指しております。

決して便乗値上げではない事をご理解頂ければと思います。

トーシンリフォーム代表 田中徹正

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

田中 徹正
田中 徹正株式会社トーシンリフォーム 代表
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。

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