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モルタル外壁のひび割れについて

モルタル外壁とは、セメント・砂・水などを混ぜ合わせて作る外壁材です。
意匠性の高さや耐久性の高さから、人気が高い外壁の１つです。
しかし、ひび割れしやすいというデメリットがあります。

外壁のひび割れの事を、建築用語で「クラック」と言います。

クラックは大きく分けて２種類に分類できます。

幅0.3ｍｍ以下のクラックを「ヘアークラック」　幅0.3ｍｍを超えるクラックを「構造クラック」と呼びます。

国土交通省の定めにより呼び方が指定されています。

どんなひび割れが要注意？

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ヘアークラック

この写真のような、ひび割れが0.3ｍｍ以下のヘアクラックの場合は建物に悪い影響を与える事は殆どありません。

外壁が微量の雨水を吸い込む事は考えられますが、緊急性は無いと考えられます。

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構造クラック

この写真のようにしっかりと隙間が確認出来るような構造クラックが発生した場合は、放置すると雨漏りの原因になる事があるので要注意です。　

クラックの測り方

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クラックスケール

クラックを測るには、クラックスケールという定規を使います。

0.05㎜きざみに0.05㎜～2㎜程度の太さの直線が表示されているものが主流です。

写真のようにクラックにスケールを当てて、同じ太さの線の数字を読みます。

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シャーペンの芯

クラックスケールが無くても、シャーペンの芯で測る事も出来ます。

シャーペンの芯を出し、クラックと比べてみます。

写真のシャーペンの芯は0.5mmですので、このクラックは0.5mm程度となります。

クラックと雨漏りについて

基本的な考え方としてですが、「クラック＝雨漏り」　ではありません。

モルタルの奥側には、アスファルトフェルトと呼ばれる防水紙が内在しています。

このアスファルトフェルトの機能によって雨漏りはしないので、モルタルがどんなに割れてもアスファルトフェルトに施工上の問題が無く、無傷であったならば雨漏りはしないという事になります。

しかし、先程の写真のような構造クラックを長期間放置してしまうと、モルタルの劣化が進み内部のアスファルトフェルトにも影響を与える可能性が高くなってしまいますので、手遅れになる前に、早めの対応を心掛けると良いと思います。

補修方法

モルタル外壁のクラック補修方法は、クラックの大きさや深さによって異なります。

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ひび割れにコーキング材を注入していきます。

この時、ひび割れの奥に入るように押し込みます。

へらで表面を慣らします。

周りの外壁模様との差がないように外壁に沿って均一の力で慣らし、仕上がり後もひび割れの跡が残らないように調整します。

コーキング材が十分に乾いてから塗装をします。

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深いクラックの場合

あまりにも深いクラックが生じている場合は、電動カッターでＶの字やＵの字型に溝を作り、コーキング材を注入する事があります。

あえて溝を大きくすることで、コーキング材を奥まで注入するためです。

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いずれの場合も、再発防止のためにクラック周辺のモルタル壁を補強する事、塗装前にプライマーを塗布する事が大切です。

自分で補修するのが難しい場合は、塗装業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

・ひび割れが0.3ｍｍ以下をヘアクラック、ひび割れが0.3ｍｍ以上を構造クラックという

・ヘアクラックの場合、雨漏りの緊急性は無い事が多い

・構造クラックの場合、放置すると雨漏りの原因になる事がある

一般的なモルタル外壁のクラックについて、このようにご説明しましたが、クラックの生じた原因、発生箇所、長さ・深さ、などによって補修の要否も異なりますので、クラックが気になる場合は業者に相談しましょう。