社長ブログ No.39 ヘーベルハウスの外壁塗装 基礎知識&業者選び編

トーシンリフォーム代表 田中徹正

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。

今回のコラムは、今回は「ヘーベルハウスの外壁塗装 基礎知識&業者選び編」をお伝えさせていただきます。

ヘーベルハウスとは

まずは、ヘーベルハウスとは何か?についてですが、ざっくり言えば、住宅メーカーの「旭化成ホームズ株式会社」が展開している戸建てのブランド名です。

ヘーベルハウスの特徴

特徴は、ALC(軽量気泡コンクリート)と呼ばれる軽石のような外壁材が使用為されており、鉄骨造ですので非常に頑丈で、耐震性や耐火性に優れています。
ごく一般的なサイディング外壁は14~18mmですが、ALCの厚さは38mm以上ありますので、断熱性や防音性にも優れており割れにくいのも特徴です。

※正確には38mmの板はパワーボードと呼びますが、ここでは通称のALCと表記します。

ALCの弱点 

ALCは良い事ばかりの様に見えますが大きな弱点があります。

それは「水」です。

外壁にとっての「水」といえば「雨」と考えることができますので、ヘーベルハウスは雨に対しては強くない建物と言わざるを得ません。

雨に弱い理由 その1

ALCは、前述の通り、軽石のような素材で出来ていますので、水を簡単に吸い込んでしまいます。水を吸うと強度が著しく低下しますので、ALCには水を吸わせないという事が非常に重要です。

その為には何をするべきかと言いますと、定期的な外壁塗装と、外壁塗装時の目地のコーキング工事です。

特に、コーキング工事は非常に重要な意味合いを持ちますので注意が必要ですが、場合によっては、高品質なコーキング材を使用する事が出来ないので、材料の選定も慎重に行う必要があります。

雨に弱い理由 その2

もう1つ、ヘーベルハウスが雨に弱いという理由が、外部のコーキングと塗装面が、防水上の最後の砦であるという事です。

一般的にサイディング外壁の場合は、サイディングの目地に亀裂が発生しても、サイディング外壁の内側に透湿防水紙が張ってあり、雨漏り防止の機能が二重構造になっていますので、直ぐに雨漏りという事にはなりません。

しかし、ヘーベルハウスの建物では、ALC外壁の内側に透湿防水紙は張られていませんので、外壁に大きな亀裂や、目地コーキングに大きな亀裂が発生した時点で、雨漏りの危険性が非常に高いと考えられます。

これらの事から、ヘーベルハウスの建物は、サイディング外壁の建物に比べて、雨漏りを予防する為の処置をしっかりと施した上での塗装が必要であると考えるべきです。

業者の選び方

業者選びについてですが、大きく2つに分かれます。

ヘーベルハウスで塗り替えをするか、それ以外の業者で塗り替えをするかです。

ヘーベルハウスで塗り替えをする

ヘーベルハウスで塗り替えをすれば、大きな間違いはないと思います。しかし、費用的にはかなりの高額になりますので、その差額をどう考えるかが判断になるかと思います。

ヘーベルハウスで塗装をした場合は、メーカー保証の延長というのも考えに入るかと思いますが、これは、全く気にしなくても良いと考えています。

メーカー保証は、永遠に高額な有償で対応をしてくれる保証ですので、私は意味を感じません。

それ以前に、ヘーベルハウスも含めてハウスメーカー系は構造のしっかりとした家を建てていますので安心ではあります。

ヘーベルハウス以外で塗り替えをする

ヘーベルハウス以外での工事を行うとなった場合には、業者選びには非常に注意が必要かと思います。

ALCの外壁の性質を理解していて、施工の方法や、塗料の選定に知識と経験がある事が必須となります。

もちろん弊社は、深く理解していると自負しておりますが、業者の見極めは困難かと思います。

現実的にどのように工事を行うのかについて、どういう仕事をする業者を選べばよいのかについては、「ヘーベルハウスの外壁塗装 実践編」(2025.10.10公開予定)をご覧ください。

トーシンリフォーム代表 田中徹正

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

田中 徹正
田中 徹正株式会社トーシンリフォーム 代表
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。

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