社長ブログNO.10「アスファルトシングルは塗る必要があるか?」

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。
今回のブログは、塗装工事の技術的な考察をしていきたいと思います。
「アスファルトシングルは塗る必要があるか?」についてお話をさせて頂きます。
はじめに
塗る必要があるかどうか?塗った方がいいかどうか?という問いに対して結論から申し上げますと、塗る必要があります。
しかし、家によって傷み具合も、屋根の形状も、築何年まで家を持たせたいのか?などなど、各々の家によって条件が違いますので、一口には言えないのが本音です。
前提として、トーシンリフォームは、自社でアスファルトシングルの塗装が出来ますし、自社でアスファルトシングルの葺き替えも出来ます。
塗装も葺き替えも両方できるので、自社の得意な仕事に優位性を持たせるような発言はする必要がありません。中立な意見として発信させて頂きます。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
アスファルトシングルは塗る必要があるか?
繰り返しになりますが、という疑問に対しての答えは、「塗装をする必要がある。」となります。
ここで、アスファルトシングルを40年以上、塗装していなかった物件の写真をご覧ください。


こちらの物件は、40年以上屋根のメンテナンスをせずに放置した結果、アスファルトシングルの屋根材自体が台風で吹き飛んでしました。
表面もボロボロに劣化しています。
この様になってしまうと、完全に手遅れで塗装は出来ませんので、全面の葺き替えをする事になりました。
屋根全面を剥がして、新たに防水紙を張り、アスファルトシングルを葺いている作業風景です。
塗装で済ませられるのであれば、塗装の方が安価です。
定期的な塗装をしておけば、全面的な葺き替え工事は、施工しなくて済んだのかもしれません。
塗装を行うタイミングはいつが良いの?
これは、本当に家によっての差があり過ぎてお答えできない質問です。
築10年でも塗装をお勧めする事もあれば、築20年でも塗装はしなくてよいですよ、という事もあります。
感覚的には、築20年前後で塗装をお勧めする事が多いような気がします。
但し、塗装をする事で、雨漏りが直る事はありませんので、美観の維持と、アスファルトシングル自体の保護、が目的です。
やはり、劣化具合を見極めて、そろそろ、塗った方が良さそうだな、と私が判断した時が塗り頃ですね。(本当のプロには見極めがつきます)
この築10年の屋根の状態は、塗装は必須ではありませんでした。
塗装はどのようにやるの?
塗装自体は、平板スレートの塗装と大きな差はありません。(後述の縁切り以外)
高圧洗浄をして、シーラーを1回(トーシンでは2回塗り)、上塗りを2回、という工事内容です。
上塗りは艶消しを選択した方が良いかと思います。
塗料は当然ですが、アスファルトシングルに適合したものに限ります。
全ての屋根用塗料がアスファルトシングルに塗装できるわけでは無いので注意が必要です。
余談ですが、アスファルトシングル塗装は、スレート屋根に比べて塗料を沢山使います。
結果として、塗装の金額が割高になってしまいますが、逆に言うと、割高になっていない見積りであれば、塗料を薄くのばして塗装をしているのかもしれませんので注意が必要かもしれません。
最後に
アスファルトシングルを塗装する際に、スレート屋根の様に、縁切り作業をするか否か?
下記の記事に詳しい説明がされています。
実は、この話が一番難しく、ペンキ屋泣かせなんです・・・。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール

- 株式会社トーシンリフォーム 代表
-
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。
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