社長ブログ NO.20 水性系塗料と溶剤系塗料(油性塗料)について

トーシンリフォーム代表 田中徹正

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。

今回のコラムは、水性系塗料と溶剤系塗料(油性塗料)について考察をしていきたいと思います。

水性塗料と溶剤系塗料には、各々に長所と短所があり、一概にどちらが優れているとは言えません。

なんとなくのイメージでは、溶剤系塗料の方が優れているような印象がありますが、本当に一長一短で、適材適所で選択するべきものです。

昔の水性塗料は耐候性や密着力が低く、溶剤系塗料が圧倒的に上位にありましたが、最近の水性塗料は品質が高く、能力の差は全く無いと考えても良いかと思います。

水性塗料と溶剤塗料を比較して、双方の優位な点をあげてみます。

~水性塗料よりも溶剤系塗料が優位な点~

密着力が強い

浸透性が高い

塗膜が固いので摩擦に強い

鮮やかな色を自由に作製できる

乾きが遅いため滑らかな質感になる

隠ぺい性が高いので細部の塗りに適している

クリアー塗料の透明度が高い

~溶剤系塗料よりも水性塗料が優位な点~

臭気が少ない

有機溶剤中毒の危険性がない

通気性がよい

塗膜に柔軟性があり分厚く塗ることが出来るのでひび割れに強い

立体的な造形の出来る塗料もある

ざっとですが、上記のような印象です。

実際には、塗装をしようと思った場合に、その塗装の対象物がどういう素材で、どういう環境にあって、どのような仕上がりを求められているかによって、塗料を選定していくことになります。

いくつか例をあげさせて頂きます。

弊社では、屋根や外壁のような大きな面積の部位は、なるべく水性塗料を選定するようにしています。

最も大きな理由は臭気です。

溶剤系塗料と水性塗料に耐久性に差はありませんし、塗料の価格も大差はありません。

しかし、臭気には大きな差があり、溶剤系塗料を使用した場合に、ご近所様から臭いが気になるなどのご指摘を受ける事があります。

塗料の性能に大きな差がないのであれば、近隣の方への配慮をしつつ工事を行うべきかと思います。

しかし、外壁をクリアー塗料で仕上げる場合は、溶剤系の塗料を選定します。

水性のクリアー塗料は、やや透明度が低いため、やや濁ったような見え方をしてしまう事があります。

極端に薄く塗れば気になりませんが、適正な塗膜の厚みを確保しなければありません。

既存の外壁が濃い目の色であった場合などは、特に気になってしまう可能性がありますので、溶剤系のクリアー塗料を使用します。

鉄部分に関しても溶剤系塗料を使用します。

昔に比べれば、水性の錆止め塗料も進化をしているようですが、まだまだ私の求める水準には達し

鉄部分に関しても溶剤系塗料を使用します。

昔に比べれば、水性の錆止め塗料も進化をしているようですが、まだまだ私の求める水準には達していません。

学校や病院など、水性塗料を使わざるを得ない状況でもない限りは、鉄部分には溶剤系塗料が好ましいと考えます。

上記の選択内容はごく一例です。

防水の塩ビシートには?

軒天のケイカル板には?

直貼りサイディングには?

外壁の大壁工法には?

アスファルトシングルには?

モニエル瓦には?

などなど、塗料の選択基準は様々ですので、その場に合わせて、正しい知識と長年の経験で判断をしていく必要があります。

トーシンリフォーム代表 田中徹正

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

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投稿者プロフィール

田中 徹正
田中 徹正株式会社トーシンリフォーム 代表
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
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