社長ブログ No.42 ガイナの弱点について

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。
今回のコラムは「ガイナの弱点」についてお話させて頂きます。
最初に
弊社は、ガイナの認定施工店であり、神奈川県で過去の施工実績が最も多い会社です。
それは、ガイナに私自身が惚れ込んでいるという事に尽きますが、惚れ込んでしまう位に素晴らしい塗料であるとも言えます。
しかし、ガイナという塗料は非常に難解で難しい塗料です。
取り扱い方法を間違ってしまったり、施工の気遣いが足りなかったりすると、弊社のように取り扱いに慣れた業者でもミスや不具合は起こりえます。
ガイナをもっと選ばれる塗料にしたいという思いから、弱点を解消するコツをお伝えします。
屋根の色について
まずは、屋根の色についてです。
屋根の色はなるべく濃い色を選びたくなりますので、N50(業者様によってはN40)
を選定する事が多くなるかと思います。
そのような濃い目の色の場合、塗りムラは発生しやすいという特性があります。

上の写真は、コロニアル屋根にガイナのN40を塗ったものです。
シーラー1回、ガイナを2回塗って、見積り上の仕様では仕上がりですが、この様な色ムラのある状態ではお引渡しが出来ません。

上の写真は、ガイナの3回目を塗り上げた状態です。
真夏の施工でしたので、朝8時から10時までの時間帯に仕上げ塗装を行いました。
ガイナの性能を発揮するための既定の塗布量はクリアしていましたので、通常よりも少し加水量を多くして乾燥を遅くする工夫をしました。
ガイナの汚れについて
次に、汚れについての問題です。
インターネットで「ガイナ 汚れる」などと検索をすると、多くの汚れた外壁や屋根の映像が出てきます。
ガイナが特別汚れやすい塗料ではありませんが、汚れにくい事に特化した塗料でもありません。
汚れが発生しやすい立地であった場合は、一般的な塗料と同様に汚れが発生してしまう事があります。
2024年には、認定施工店限定のガイナスーパークリーンという汚れにくいガイナが発売されましたが、それと合わせてお薦めをしたいのが抗菌剤の添加です。

上の写真は、ガイナに社外品の抗菌剤を入れている写真です。
ガイナ純正の抗菌剤もございますが、弊社は純正の抗菌剤の発売以前から使用している、社外品の抗菌剤を添加しています。
純正の抗菌剤が最良の選択かもしれませんが、弊社では10年以上の実績のある社外品を選定しています。(日進産業に適合は確認済み)
ガイナ塗装から10年後(抗菌剤あり)


上の写真は、ガイナ塗装後、10年近く経過した物件です。
外壁汚染もなく綺麗な状態です。抗菌剤を添加されています。
ガイナ塗装から12年後(抗菌剤無し)


上の写真は、ガイナ塗装後12年経過した物件です。
当時は抗菌剤を添加していませんでしたので、抗菌剤を入れていなかった事で外壁が汚染したと考えられます。
最後に
今回は、ガイナの塗りの難しさと、抗菌剤の添加がない事による汚れの可能性についてお話させて頂きました。
ガイナは取り扱いが少々難しい塗料ではありますが、そのデメリットを補って余りあるほどの断熱効果があり光熱費削減に有効です。
ガイナの特性を理解して、上手に使いこなす事が必要だと思います。

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール

- 株式会社トーシンリフォーム 代表
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株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。
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