[雨漏り調査]木造2階建て、1階天井から雨漏り
こんにちは。トーシンリフォームです。
今回の雨漏り事例は、木造2階建ての1階天井に雨漏りが発生していました。
他の業者で何度か雨漏り修理をしましたが、雨漏りが止まらず弊社に散水調査のご依頼をいただきました。
検査者 田中徹正 他1名
実施方法 散水及び赤外線カメラ診断
散水調査実施場所
1、ベランダ床面
2、掃き出し本体の左入隅
3、掃き出し窓下の防水との端末
4、掃き出し窓左側の水切り板金周辺
5、掃き出し窓左側の外壁との端末
6、掃き出し窓上部外壁との端末
7、掃き出し窓左側や上側の外壁面
8、ベランダのアルミ笠木と外壁の端末
9、丸型フード
10、外壁と軒天の端末
散水調査前の屋内天井
散水箇所1
1、ベランダ床面
60分放置しましたが雨漏りは発生しませんでした。
散水箇所2
3、掃き出し窓下の防水との端末
4、掃き出し窓左側の水切り板金周辺
5、掃き出し窓左側の外壁との端末
この3か所に85分散水したところ、天井裏にごく微量の雨漏りを確認しました。
浸水量が少なすぎる為、3、4、5どの場所かの絞り込みはできませんでした。
散水箇所3
2、掃き出し本体の左入隅
散水開始から3分で、天井裏に雨漏りの発生を確認しました。
12分後には室内に水滴が確認できるほどになりました。
散水箇所4
2、掃き出し本体の左入隅
雨戸を閉めて散水しました。
30分散水しましたが雨漏りの発生はありませんでした。
雨戸を閉める事が雨漏り防止に有効とわかりました。
散水箇所5
8、ベランダのアルミ笠木と外壁の端末
9、丸型フード
10、外壁と軒天の端末
2、3、4、5に水が掛からないようにビニール養生をしました。
60分散水しましたが雨漏りの発生は確認できませんでした。
散水箇所6
7、掃き出し窓左側や上側の外壁面
2に水が掛からないように雨戸を閉めて散水しました。
60分散水しましたが雨漏りの発生は確認できませんでした。
排水状況
散水調査時には、建物の排水状況もチェックします。
雨樋の連結に不具合があるのか、排水管から水が漏れていました。
天井裏への雨漏りは見られませんでしたので、大きな問題はありません。
散水調査の結果
雨水は、「 2、掃き出し本体の左入隅 」からが非常に多く侵入しています。
「3、掃き出し窓下の防水との端末」「4、掃き出し窓左側の水切り板金周辺」「5、掃き出し窓左側の外壁との端末」からもごく少量の侵入が確認されましたので、複数侵入雨漏りである事がわかりました。
調査結果から考える対策
「 2、掃き出し本体の左入隅 」からの雨漏りは窓本体が原因ですので、コーキングなどの簡易な処置が出来ません。
根本的な解決を求める場合は、窓交換が必要となります。
雨戸を外観左側に寄せる事と、雨戸を閉める事が雨漏り軽減に有効だと考えられます。
「3、掃き出し窓下の防水との端末」「4、掃き出し窓左側の水切り板金周辺」「5、掃き出し窓左側の外壁との端末」 この3箇所は窓周りのコーキング工事にて、雨漏りが軽減できる可能性があります。
しかし「 2、掃き出し本体の左入隅 」 の雨漏りに対策を講じてから行わなければ、雨漏り侵入量がごく少量なので効果を確認する事ができません。
上記の雨漏りに対し、根本的な解決にはなりませんが、ベランダ全体にテラス屋根を取り付けると非常に有効であると考えられます。
「2、3、4、5」に当たる雨の量を少なくすれば、雨漏りが発生しにくいという考え方です。
テラス屋根設置を想定した散水
テラス屋根を設置した場合に、テラス屋根よりも上側は雨がかかり続ける事になりますので、 「7、掃き出し窓左側や上側の外壁面」 「10、外壁と軒天の端末 」に60分の散水をしました。
雨漏りの発生は確認できませんでしたので、60分程度の強雨では雨漏りは発生しないという事がわかりました。
今回の事例では、根本的な解決には「窓交換が必要」という結果になりました。
しかし、窓交換はとても大掛かりに工事になりますので、雨漏りを軽減する対策を提案させていただきました。
このように、お客様によりそったご提案もさせていただきますのでご安心下さい。
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