社長ブログ NO.13 直貼りサイディングの塗装について
こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。
今回のコラムは、塗装業界の永遠のテーマともいえる、「直貼りサイディングの塗装」をテーマにしたいと思います。
直貼りサイディング
直貼りサイディングとは、外壁の下地の野地板に密着してサイディングを貼り付ける工法です。
現在の新築では行われていません。
2004年より過去、外壁のサイディングの張り方に関するルールが決められていなかった時期に、現在の施工で行われている通気工法ではなく、密着工法としてサイディングを直貼りしていたケースがありました。
サイディングの裏側に通気層のない、直貼りサイディングは、内部結露が乾燥しにくく、外壁に剥がれなどの悪影響を起こすことが多くみられます。
特に問題なのが外壁塗装工事
外壁に通常通りに塗料を塗っても、塗膜に膨れや剥がれが発生することがあり、塗ることが困難な外壁と言われています。
結論から言うと、絶対に大丈夫な塗料は存在しません。
しかし、絶対に選択してはならない塗料と、膨れや剥がれのリスクの低い塗料は存在しますので、それらをご紹介します。
あくまでも、持論の展開ですので実際の工事は自己判断にてお願いします。
おすすめ通りに塗ったけど失敗したという苦情はなしにして下さいね。
絶対に選択してはならない塗料(作業)
・下塗りに微弾性フィラーを塗るのはダメです。通気性の高いタイプでもNGです。
・仕上げ塗りに弾性塗料を塗る。透湿と記載があってもNGです。
・艶あり塗料を塗る。これは微妙な所ですが、艶を抑えた塗料の方が、通気性が高い傾向にあるので、少しは安心かと思います。
・必要以上に分厚く塗る。塗膜は許される限り薄い方が、通気性が高いです。
・剥離部分や凍害部分に適切な下処理をせずに塗る。
・緻密な分子構造の塗料は避ける。
・基本的に溶剤系の塗料は避ける。
といった所です。以上の内容を踏まえて、
お勧めの塗料(作業)
・仕上げ塗料は水性塗料の、艶消し~三分艶が良い。
・下塗りは必ず浸透性の高いシーラーを使用する。
・剥離部分や凍害部分は、惰弱層を除去し、シーラーよりも浸透性、凝固性の高い下地材を2~3回程度塗布する。※ガッチリ浸透プライマー、バリューミラクルプライマーなど。
・目地、窓回り、雑付帯部に至るまで、コーキング工事をしっかりと行う。
・塗膜は標準塗布量ギリギリで塗る。
といった所です。
仕上げ塗料のお勧め
日新産業の「ガイナ」と、ダイフレックスの「ダイヤスーパーセランフレックス」です。
この二点の塗料で直貼りサイディングに塗装した物件で、剥離や膨れが生じたことは一切ありません。
しかし、少々お値段の高い塗料ですので、リスクの高い直貼りサイディングには勇気のいる決断かもしれませんが、不具合の可能性はかなり低いと考えています。
他には、通気性の高さから日本ペイントの「ケンエースGⅡ」も選択肢に入ります。
しかし、汚れに対しての耐性が全くないので数年で汚れてしまいます。
耐久性も低いので、あまり現実的ではありません。(大昔に良く使いました)
カタログ上のスペックですが、スズカファインの「ビーズコートSi」も気になっています。
直貼りサイディングに向いていそうに見えますが、販売されて間もない塗料ですので少し様子を見たいと思っています。
難しいとされる、直貼りサイディングの塗装も、トーシンリフォームであれば安心です。
ご興味がおありでしたら、お見積もりのご依頼をお願い致します。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール
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株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。
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