塗装できない屋根材があるんです!ニチハのパミールにご注意!!
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こんにちは。トーシンリフォームです。
塗替えの見積もりを依頼したのに、この屋根は塗装できません!と言われてしまう事があります。
突然そんな事を言われたら、ビックリしてしまいますよね?
どうして塗装できないの?塗り替えたらどーなるの?
弊社の工事写真をもとにお話しします。
パミールとは?
塗装が出来ない屋根材は何種類かありますが、その中で最もお問い合わせの多いのが、株式会社ニチハが1996年から2008年に販売した屋根材パミールです。
2004年10月、国からアスベスト(石綿)に関する規制がかかり、それに伴いアスベストを使用していない商品として、パミールが発売されました。
大手メーカー、ニチハの製品という事で全国に広く流通しました。
しかし年数が経ってから、ひび割れや剥がれなどの不具合が多数報告され現在は製造中止になっています。
アスベストについての詳しい記事はこちら
塗装できない理由
塗装しても強度を維持できないほど傷みやすい弱い素材のため、塗装しても確実に剥がれてしまいます。
パミールは、お菓子のパイのように層になって膨らみ、屋根本体が塗装ごと剥がれ落ちます。
弊社ではパミールの塗装はお受けしておりません。
しかし、必ず剥がれる事を理解されたうえで、特別な事情がある場合に塗装をさせて頂いたことがあります。
しかし、そのすべては数年後に剥がれます。
では、パミールのメンテナンスはどーしたら良いのでしょうか?
メンテナンスの種類
パミールのメンテナンスには、カバー工法と葺き替えがあります。
これは屋根の下地の状態が非常に重要で、どちらが適しているのかの正しい判断が必要です。
では、カバー工法と葺き替えについて詳しくお話しします。
カバー工法
パミールの上に軽い屋根を重ねて張る施工方法で、廃材を出さずに工事を済ませる事が出来ます。
カバー工法にはいろいろな方法がありますが、弊社では「直接下葺き材カバー工法」で施工をしています。
既存の野地板(屋根下地)の状態が良い場合に可能な施工方法です。
古い屋根の上に、直接防水シート(ルーフィング)を張り新しい屋根を重ねます。
葺き替え
野地板の状態が悪い場合に用いられます。
既存の屋根を撤去して、新しい屋根材を設置する施工です。
カバー工法より費用は高くなりますが、屋根を軽くすることができます。
しっかりとした点検と施工方法の選択が重要
残念ながらパミールは、塗装できない屋根材です。
状態に合わせて、カバー工法か葺き替え工事を選択しましょう。
その際、野地板の状態がとても重要ですので、しっかりとした点検と提案をしてくれる業者を選びましょう。
弊社ではお見積書と一緒に、写真付きの診断書を作成しています。
なかなかご自宅の屋根を間近で見る事はできないと思いますので、現状の屋根の状態をご確認いただき、お見積書の内容説明をいたします。
丁寧に診断し、細かくご説明します。
まずはお気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちら
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