社長ブログNO.7 「 ダイワハウスの外壁の塗り替えに要注意! 」

トーシンリフォーム代表 田中徹正

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。

今回のブログは、ハウスメーカー名指しの少々強烈な話題です。

はじめに

まず、冒頭にお伝えしますが、全てのダイワハウスの外壁が悪いわけではありません。

とある年代のダイワハウスの外壁の特性を知らずに、無考えに外壁塗装をして行ってしまった不運な家に起こるケースであるとお考えください。

どんな不具合が起こるの?

発生する不具合は「塗膜の膨れ」です。

この様に、塗装膜の表面が水ぶくれの様に膨れてしまっています。

膨れは、外壁塗装の直後に起こるわけでは無く、2~3年後に発生することが多いようです。

膨れを割って内部を確認しました。

元々のサイディングの塗装膜にシワが寄っているように見えます。

この塗装をした業者さんは、強い溶剤系の塗料にて塗り替えを行ったのではないかと推測します。

溶剤塗料に元々の塗膜が負けてしまって、上から塗った塗料を膨れさせてしまっているという事ですね。

これを「溶剤膨れ」と言います。

南面に多くの膨れが見られた事から「熱膨れ」も併発していたと考えられます。

膨れさせない為にはどうすればいいの?

まずは塗料の選定です。

溶剤系塗料は絶対にダメです。必ず水性系の塗料を選択します。

弾性系の塗料は避けて、硬質系の塗料を選択します。

そもそも、サイディング壁には硬質系の塗装が主流です。

特殊な塗料でサイディング壁に塗装が出来る弾性系の塗料も存在ましますが、ダイワハウスの外壁にはNGです。

塗料の選定の中でも最も重要なのが下塗りです。

この画像は、別の物件のダイワハウスの外壁に2回目のシーラーを塗っている所です。

1回目のシーラーはクリアーのシーラー、2回目のシーラーは白いシーラーです。

色の変更は塗り残しをなくす為です。

白いシーラーは、ごく普通のカチオンシーラーですが、クリアーのシーラーはちょっとマニアックなシーラーです。

では、このクリアーシーラーは何を使っているのか???

これは企業秘密とさせてください。

大袈裟な物言いになってしまいますが、弊社に工事をご依頼いただけた方のみに、弊社の培ったノウハウを享受する資格があると考えていますので、商品名を明かす事は出来ません。

同業者様の為にヒントを1つお伝えしますと、2万円位の水性2液のシ-ラーです。

これ以上はご勘弁ください・・・汗

すでに膨れてしまっている場合はどうすればいいの?

すでに、どこかの業者による塗装が完了しており、その外壁に膨れが発生してしまっているという場合の対処法をお伝えします。

この画像の様に、金属製のヘラなどで気泡をつぶして、ワイヤーブラシなどで平滑にします。

ディスクグラインダーなどの電動工具を用いて除去作業をする事も有効です。

気泡を除去した部分にカチオンシーラーを塗布し、際がめくれてこないか確認します。

めくれてきたら、ワイヤーブラシをかけて、カチオンシーラーを塗布。この繰り返しをする。

その後は、ごく一般的な工程で塗装をすればOK。

この施工方法で補修をすれば膨れないというわけではありません。

今現在の塗装が膨れてしまっていたとしたら、今膨れていない箇所が、来年には膨れてくるかもしれません。

あくまでも、膨れ塲場合の緊急処置くらいのイメージでお考えください。

最後に

ダイワハウスの外壁の塗装工事は、最初の塗装が非常に重要です。

しっかりとした知識のある業者による施工をお勧めします。

必ずしも、メーカーでの施工を推奨しているわけではなす、知識のある業者であれば、一般の工事店でも全く問題はありません。

このコラムを、お客様に考えにあった業者選びの参考にして頂ければと思います。

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

田中 徹正
田中 徹正株式会社トーシンリフォーム 代表
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。

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