社長ブログ No.23  セキスイハウスの建物の、塗装工事について

トーシンリフォーム代表 田中徹正

こんにちは、雨漏り110番相模原店 トーシンリフォーム 代表の田中です。

今回のコラムは、セキスイハウスの建物の塗装工事について考察をしていきたいと思います。

最初にお伝えしたいのは、セキスイハウスに限らず、ハウスメーカーの建物だからといって、建てたハウスメーカーで塗装をしなければならない訳ではありません。

ハウスメーカーに任せておけば、なんとなく安心だというお気持ちもよくわかりますが

実際に塗装をする職人はハウスメーカー社員ではなく、我々のような小さな塗装工事店です。

ハウスメーカーの塗装工事は、工事金額がかなり高くなりますが、それでもハウスメーカーに頼むという方は、この先を読む必要はないかと思います。

ハウスメーカーに頼みたいが、価格が高いので、一般の塗装業者での工事も検討してみたい、とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください!

セキスイハウスの外壁塗装の場合は、かなり特徴的な外壁が存在し、その外壁によって、施工方法が変わってきますので、外壁の種類の見極めが重要です。

ごく一般的な、モルタル壁の外壁や、窯業系サイディングの外壁の場合は、セキスイハウスの建物であったとしても、何も気にすることなく、通常通りの塗装が可能です。


窯業系サイディングにガスケット目地

セキスイハウスの外壁で、最も多いパターンがこちらです。

通常の窯業系サイディングの場合は、目地と呼ばれる接合部分にコーキング充填されています。

セキスイハウスの場合は、軟質のプラスチックのような素材で出来た、定形の目地パッキンが取り付けられており、ガスケット目地などと呼ばれています。

ガスケット目地は塗装が可能ですが、ガスケット目地自体に含まれる可塑剤(柔らかさを保つ成分)が、塗装完了後、ガスケット側から塗膜を溶かすような働きをして、数か月後には仕上がった塗装の表面が粘着面のようになってしまう事があります。

飛んできた落ち葉が付着するほどの粘着力ですので、仕上がった塗装の膜としては不適切です。

その現象をブリード現象と呼びますが、ブリード現象を抑えるための特殊な下塗りを、通常の外壁塗装の前に行っておくことで防ぐことが出来ます。


金属パネルにガスケット目地

これは、前述のガスケット目地の対処方法と基本的には同じです。

しかし、金属パネルの外壁の場合は、築年数が古い可能性が高いので、ガスケット目地自体の劣化が懸念されます。

場合によっては、ガスケット目地の上に、変成シリコンなどのコーキングを充填する必要がある場合もあります。


ALC

セキスイハウスでも、ALCの外壁の場合があります。

セキスイハウスのALCだからといって特別に施工方法は変わりませんが、コーキング工事は非常に重要な意味を持ちますので、注意が必要です。

塗膜に気泡が発生しやすいので、現在、外壁の表面に気泡がある場合は、気泡の内部の確認をするべきです。

気泡内部の外壁が縮れたように見えた場合は、前回の塗装工事の際の塗料が不適切な塗料である可能性が高いので、全ての気泡を除去した上で、適正な下地処理を行い、適正な塗料を塗る事が求められます。

この場合の適正な下地処置と適正な塗料のというのは、状況によっても変わってきますので、難しい判断となります。


ダインコンクリート

セキスイハウス独自の外壁で、最強の外壁といううたい文句で、塗装は不要などと言われています。

実際に新築から20年くらいは塗装が不要な場合が多いので、強い外壁材であることは間違いありません。

ひび割れが発生していなければ塗装は必要がないとも言えます。

しかし、地震の多い日本ですから、築20年くらいを目途にひび割れをしたダインコンクリートの外壁を見ることがあります。

ダインコンクリートのひび割れ補修は、ひび割れの表面にコーキングを塗りつけるだけでは不十分です。

理想的には、電動工具でV字に切り込みを入れて、コーキングやモルタル等で補修をすることが好ましいと考えます。

ひび割れが軽度な場合は、浸透性のひび割れ補修剤等でも対応が出来るかと思います。

それらのひび割れ補修をした後に、塗装を行えば問題はありません。

仕上げ塗料には特に制限はありませんが、下塗りだけ2回塗りが良いと考えております。

浸透性のシーラーを1回、ひび割れに強い微弾性フィラーを1回、その上に、各種仕上げ塗料を2回塗り、といった感じです。


陶器質の外壁

外壁の表面が、タイルのような、陶器のような質感の場合は、塗装が不要です。

雨漏りでもしない限りは何もしないのが最良の選択だとお考え下さい。

このように、セキスイハウスの外壁塗装は、その外壁が何の素材であるかを正確に見極めることが出来きて、正しい工法と塗料の選択が出来れば、一般の塗装店でも問題なく塗装が出来ます。

トーシンリフォーム代表 田中徹正

セキスイハウスに限らず、ハウスメーカーの塗装工事が高いなぁ、とお悩みの方がおられましたら、ハウスメーカーの塗装工事を得意としている、トーシンリフォームにご相談ください。

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

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投稿者プロフィール

田中 徹正
田中 徹正株式会社トーシンリフォーム 代表
株式会社トーシンリフォームの代表の田中です。弊社は、塗装工事、防水工事、屋根工事を三本柱として住宅外部の改修工事をメインに行っている会社です。
小さな会社にしか出来ない、心のこもったサービスをさせて頂き、全てのお客様にご満足して頂けるよう精進いたします。

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