コーキングって「打ち増し」と「打ち替え」どちらがいいの?サイディング編

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こんにちは。トーシンリフォームです。

前回はコーキング材の種類とブリード現象についてお話ししましたが、今回はコーキングという施工の説明と注意点についてお話しします。

「コーキング材の種類とブリード現象について」はこちら

弊社では、既存のコーキングの状態が良い場合は、コーキングの施工をせずに外壁塗装を行う事もありますが、基本的には打ち替えをしてから外壁塗装を行います。

その理由についてもお話しします。

打ち増しって?

既存のコーキングの上に、新しいコーキング材を重ねて打つ施工方法です。

打ち増しより費用を抑えることができますが、劣化が早いです。

打ち替えって?

既存のコーキングを撤去し、新しくコーキング材を充填する施工方法です。

打ち増しより費用が高くなりますが、長持ちします。

弊社が打ち増しを選択しない理由

サイディング壁に打ち増しをしても、見た目を綺麗にする効果はありますが、劣化が早い既存のコーキング材と新しいコーキング材の接着が弱い、新しいコーキング材が薄いので防水効果がほとんど無いなどの欠点がある為、弊社では選択しません。

しかし、打ち増しを選択する場所もあります。

打ち増しが可能な場所

打ち増しが可能なのは、窓やドアなどのサッシ周りのコーキングです。

既存のコーキングにヒビ割れや劣化が無ければ、打ち増しも選択可能な場所です。

劣化している部分だけを取り除き、その上からコーキングをする方法を選択する事もあります。

本来打ち替えが理想的ですが、打ち増しの方が安価な事と、打ち増しでも十分な厚みを確保できるので、打ち増しを提案する事があります。

打ち替えでの注意点

2面接着と3面接着について

2つの違いは、図のように目地とコーキングの接着面の数の違いです。

2面接着はボンドブレーカーという材料を、下地の壁側に貼りコーキングがその面につかないようにします。

外壁は天候条件や地震などの振動によって、外壁のボードとボードのつなぎ目が伸縮しますので、揺れに強い2面接着が適しています。

この2面接着が正しく行われていれば、外壁の伸縮に応じてシーリング材が伸縮するので、剥がれにくく耐久性も高くなります。

3面接着は、動きの少ないビル・マンションに適しています。

防水性が高く、窓周りなどにも使われます。

この違いを考えて施工する事により、コーキングの寿命も変わりますので、注意してみてください。

打ち替えの作業工程

カッターで切り込みを入れます。
古いコーキングを取り除きます。
ボンドブレーカーを貼ります。
プライマーを塗ります。
コーキングを充填します。
上からヘラで慣らします。
養生を剥がして完成です。

材料の種類や施工方法などにより、コーキングの寿命は変わってきます。

建物を美しく守るためにも、信頼できる業者を選びましょう。

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投稿者プロフィール

田中 美幸
田中 美幸
事務の田中美幸です。
主婦ならではの視点を生かし、塗装工事の紹介や工事中のお困りごとや悩み、素朴な疑問などを分かりやすくお伝えできるように心がけています。

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