スレート屋根のリフォーム、「塗装」「カバー工法」「葺き替え」どれがいい?

スタッフブログ

こんにちは。

相模原市を中心に、横浜市、町田市、八王子市まで幅広く対応!

小さい会社だからこそできるサービスを提供するトーシンリフォームです。

屋根リフォーム工事を行う場合、「塗装」「カバー工法」「葺き替え」で迷われると思います。

それぞれのメリット、デメリットや、太陽光パネルが設置されている場合など、詳しくご説明します。

屋根塗装について

費用を抑えたいなら塗装が一番です。

工期が短く費用は葺き替えの約1/4に抑える事ができますので、1度目のリフォーム(新築から10年)で約8割の方が塗装を行っています。

しかし、残念ながら塗装する事がベストではない屋根材が存在します。

代表的な屋根材はニチハのパミール、クボタのコロニアルネオ、パナソニックのエコシンプルです。

この屋根材が使われている場合は塗装ができませんので、カバー工法か葺き替えを選択するしかありません。

塗装のメリット

・費用が安い

・工期が短い

塗装のデメリット

・カバー工法や葺き替えよりも耐久年数が低いので、次のメンテナンスが早く必要になる

・雨漏りしていた場合は塗装では止められない

カバー工法と葺き替えについて

塗装よりも次のメンテナンスまでの期間が長くなる為、ランニングコストを考えてカバー工法や葺き替えを選ぶお客様もいます。

また、現在雨漏りを起こしている屋根には、カバー工法か葺き替え工事が最適です。

※雨漏りの程度により葺き替えしか選択できない場合があります。

カバー工法

既存の屋根材の上に重ねて新しい屋根材を貼る工法

塗装よりも高価ですが、葺き替えよりも安価です。

なるべく安くリフォームをしたいが屋根の状態に問題があり、塗装ができない場合にカバー工法を選択するお客様もいます。

カバー工法のメリット

・塗装よりも耐久年数が長い
・葺き替えより費用を抑えることができる

・葺き替えよりも工期が短い

・屋根からの雨漏りを止める事ができる

カバー工法のデメリット

・カバー工法で使われる屋根材は軽量な板金ですが、既存の屋根に貼るので若干屋根が重くなる

・既存の下地材が弱かった場合は、新しい屋根材が固定されない場合がある

・築年数が古い場合、カバー工法はできない(トーシンリフオームでは、築25年をひとつの目安としています)

・プロにしかわからないレベルで、葺き替えよりも美観が劣る


・防水紙が通常の物より高い。

トーシンリフオームで使う防水紙は粘着型の防水紙です。

粘着型の防水紙は通常の防水紙より値段が高く、施工の手間がかかるため施工費も高くなりますが、雨漏りを予防する為に防水紙が既存の屋根と一体化する粘着型の防水紙を使って施工しています。


葺き替え

既存の屋根材を撤去し、新しく防水紙とべニア板と屋根材を貼る工法

カバー工法よりも高価です。

廃材処分費と解体費用が発生しますので、カバー工法よりも高価になってしまいます。

葺き替えのメリット

・葺き替え工事では屋根が新築同様になりますので、選ぶ屋根材によっては20年以上リフォームの必要がない

・屋根材を剥がす事により、下地材の状態を把握できますので雨漏りの予防をする事ができる

・選ぶ屋根材によっては、工事前よりも屋根を軽くする事ができますので、耐震対策にもなる

・カバー工法で施工できる屋根材よりも、葺き替えで施工できる屋根材の種類が豊富

葺き替えのデメリット

・塗装やカバー工法よりも費用が高い

・塗装やカバー工法よりも工事日数がかかる

・屋根材を剥がすので、工事中の大雨などにより雨漏りを起こすリスクがある(弊社では雨漏りを起こしたことはありません)

・アスベストが含有している屋根の場合は、検査が必要なことがある

太陽光パネルが設置されている場合

近年「エコ住宅」が注目され、ご自宅で発電できる太陽光パネルを設置したお住まいも多く見られるようになりましたが、太陽光パネルが設置されていてもリフォームが可能です。

リフォーム方法は、既存の太陽光パネルを撤去するかしないかで変わります。

太陽光パネルを撤去しない

メリット

・費用が安い

・撤去する場合に比べ工期が短い

デメリット

・雨漏りをしている場合は直らない

・太陽光パネルの下は施工できない

・「塗装」しか選べない

太陽光パネルを撤去して処分する

メリット

・屋根を軽くすることができるので、若干耐震性が上がる

・雨漏りを止める事ができる

・カバー工法、葺き替えを選択すれば、屋根を新しくすることができる

デメリット

・撤去費用がかかる

・撤去しない場合に比べ工期が長い

現在雨漏りを起こしている場合はご提案できないリフォーム方法もありますが、太陽光パネルが設置されている屋根のリフォームには次のような方法があります。

太陽光パネルを設置したまま塗装をする

この方法が一番費用がかかりません。

現在雨漏りを起こしていない事や、塗装が可能な屋根材であれば施工する事が可能です。

施工前

手が入らないところまで塗ってしまうと、縁切り問作業ができないため手が入るところまでしか塗りません。

太陽光パネルの下は塗らなくて大丈夫なの?と疑問に思うと思いますが、太陽光パネルの下には雨や紫外線が直接当たらないので、現在トラブルを起こしていないのであれば問題ありません。

合わせて読みたい記事 スレート屋根の塗装には欠かせない「縁切り」、「タスペーサー工法」について説明します 埋め込み

https://toshin-reform.com/roof-painting-edging/
施工後

太陽光パネルを撤去し塗装や葺き替えをする

太陽光パネルが不要になった、雨漏りを起こしている、塗装不可の屋根材が使われているという方にお勧めです。

太陽光パネル撤去後は、通常の屋根リフォーム工事と同じで「塗装」「カバー工法」「葺き替え」を選ぶ事ができますが、太陽光パネルを取り外した時の穴が開いている状態なので、基本的には「塗装」はお勧めしません。

「カバー工法」「葺き替え」でのリフォーム工事をお勧めします。

施工前
太陽光パネル撤去の様子
太陽光パネル撤去の様子
施工後

太陽光パネルの脱着

太陽光パネルは高価なものですので、屋根のリフォームが終わった後に、もう一度太陽光パネルを取り付ける事はできないの?と疑問に思う方もいると思います。

太陽光パネル撤去の様子

結論から言うと、トーシンリフォームでは基本的に再取り付けをご提案しません。

理由は、屋根と太陽光パネルの耐用年数のバランスです。

太陽光パネルを外し施工する場合は、基本的に「カバー工法」「葺き替え」になり、どちらも新品の屋根になります。

選ばれる屋根材にもよりますが、新品の屋根の耐用年数が30年と考えた場合に、高い費用をかけて中古の太陽光パネルをとりつけるメリットをあまり感じられません。

※国税局が定める太陽光発電システムの法定耐用年数は17年です。

リフォームを考える頃には10年は経っていると想定しますので、残りの耐用年数は7年程になるお宅が多いかと思われます。(新品取り付けから10年未満での故障はメーカー保証です)

※太陽光パネルは1枚1枚に電気の配線がされていて、再取り付けにはとても手間がかかり20~40万円の施工費がかかります。

さらに別の理由として、やはり新品の屋根に穴を開ける事で雨漏りのリスクを数パーセントでも上げてしまう事がご提案しない理由です。

とはいえ、まだ使えるものを廃棄するのは抵抗があるお客様もいらっしゃいますので、その都度お客様と相談しながら良い施工方法をご提案できるようにしています。

まとめ

屋根リフォーム方法には、「塗装」「カバー工法」「葺き替え」があります。

予算を抑えたいなら「塗装」が一番

予算をそこそこ抑えて耐久年数も長い方がいいなら「カバー工法」

この先のリフォーム費用を抑えたいなら「葺き替え」

太陽光パネルが設置されている場合のリフォームは、太陽光パネルを撤去するかしないかで選択肢が変わります。

太陽光パネルを撤去しない場合

塗装

太陽光パネルを撤去する場合

塗装

葺き替え

カバー工法

撤去する方が選択肢が増えますが、撤去費用がかかりますので撤去しない場合に比べ、費用は高くなります。

もちろん既存の屋根の状態によってご提案する工法は変わってきますが、お客様のお宅にあった的確なプランをご提案させていただきますので、ご不明点や気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

田中 美幸
田中 美幸
事務の田中美幸です。
主婦ならではの視点を生かし、塗装工事の紹介や工事中のお困りごとや悩み、素朴な疑問などを分かりやすくお伝えできるように心がけています。

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